婚活・冤罪増加?法改正によるマッチングアプリの闇

名古屋市・豊田市の2店舗で、キャリアと婚活の両立で悩む男性エンジニアの婚活支援を目的として開業しているファーストペンギン・マリッジ代表の中山です。かっての日本では、結婚は「家」「村」「終身雇用をベースとした会社」の共同生活圏での中で、生涯のパートナーを得るのが一般的でした。

いずれも共同生活の中での「信用」がベースにありました。

「信用」というパートナーとの人柄などの基本的な情報を元に結婚という共同生活がスタートしました。男女とも結婚生活を行う上で問題行動があると周囲から改善要求を受けたり、若いカップルの結婚生活、出産・育児を支援する仕組みがありました。

学生時代からの恋愛結婚に関しても、学生時代のサークル・合コンなどのイベントなどで知り合ったり、友達の紹介など、いずれも何らかの「信用」があったと言えるでしょう。

2019年3月にCOVID19(コロナ)による自粛が、恋愛事情を大きく変化させました。Face To Faceで接することが大きく減少し、マスク越しの会話により表情を読む機会が少なくなりました。2019年3月から2023年初めまでのイベント自粛の影響は大きく、新たな出会いのきっかけが大きく減少しました。

現在の新たな男女の出会いとして脚光を浴びているのが「マッチングアプリ」です。

「マッチングアプリ」のメリット・デメリットは、結婚相談所のブログなどで既に紹介されています。2023年7月13日、「強制性交罪」と「準強制性交罪」が「不同意性交罪」に改正された事により、新たな婚活上の問題が発生しました。

既に弁護士会から法の解釈の点での問題の声明が発表されています。本ブログでは、婚活における問題点と対応策を紹介します。

1.2023年の法改正の問題点

2023年7月13日施行の「不同意性交罪」の変更点を最初に説明します。新しい改正法は、暴行・脅迫による「強制性交罪」と心神喪失・抵抗不能「準強制性交罪」を「不同意性交罪」に統合されました。

「不同意性交罪」とは、同意しない意思の形成、表明全うが困難な状態として具体的な8つの項目が挙げられています。

  1. 暴行・脅迫
  2. 心身の障害
  3. アルコール・薬物摂取
  4. 意識不明瞭
  5. 拒絶するいとまを与えない
  6. 恐怖・驚愕
  7. 虐待
  8. 経済的・社会的地位の利用

要約するとお互いの「合意のもと」で性交等やわいせつな行為をしなければ「不同意性交罪」にあたります。今回の法改正で、誤解を生じてしまうのが夫婦・恋人同士でも同意がないと抵触する点です。弁護士会で問題になると指摘されているのが、訴えられた時に「合意」の過去に遡った証明です。加えて性交同意年齢が16歳未満に引き上げられ、性犯罪の公訴時効有効期間が延長されました。よって数年前の事例で訴えられるリスクがあります。

【公訴時効有効期間の延長】

  • 不同意性交傷害罪:20年
  • 不同意性交罪:  15年
  • 不同意わいせつ罪:12年

2.マッチングアプリで起こりうる冤罪・事件

【具体的な冤罪になりうる事案】

  1. 男女間の誤解と思われる
  2. 女性は精神的な問題を抱えている
  3. 美人局(つつもたせ)に近いもの
  4. 相手に関する情報が少ない
  5. 実際に会ってからの日数が浅い

1の「男女の誤解」は、結婚を前提として女性がマッチングアプリを活用していたのに対して男性側がセフレを求めていたケースで、男性側は「合意」が前提に主張しているのに対して、対して女性側は合意していなかったと訴えるケース。

既に2023年7月の法改正を受けて、性的同意の認識相違を防ぐために弁護士会監修の、性行為デジタル同意書アプリも開発されています。しかし性行為の前に、アプリで合意を録るというのは、ロマンチックではなく普及は難しい感じがします。

2の「女性が精神的な問題を抱えているケース」は、女性側が「性的関係を持てば本格的な結婚を前提とした交際ができる」と期待していたのにそうならなかったケースで、事実を捻じ曲げて合意のない性的行為があったように主張して被害申告していると思われる事例

これは、冤罪のケース。

また性的行為をする当時は、明確に同意していたが事後的に「嫌だったのに、性的行為をされた」など本心から言っているように主張する事例もあるとのことです。

3の「美人局のケース」は、当初から示談金目当てにモテなさそうな男性をターゲットにするケース。マッチングアプリの男女比のギャップから婚活に苦戦している男性は、ごく普通の女性からの誘いに乗ってしまう方もいるようです。

このように、出会いの少ない男性が、安価・簡単を魅力としてマッチングアプリを活用して婚活を始めたら、大きな法的なトラブルに巻き込まれるリスクが更に増しているのです。

3.安全な婚活のために結婚相談所の活用

現代の婚活は、「不同意性交罪」に限らず、異性交際によるリスクとコストは増大していると思われます。金銭的費用だけでなく、莫大な時間も取られますし、結婚に至らず破局した場合は精神的に立ち直れない方も出てきます。

「不同意性交罪」のリスクを回避する方法の有効策が、結婚相談所の活用。

身元保証のある正しい情報をベースとしたルールに基づいた婚活、真剣交際から成婚までの全てが「合意」と仲人という第3者が介在する安心。

今、結婚相談所の仕組みを使ってリスクの少ない婚活をしてみませんか?

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