豊田市、京都府2店舗で「愛知県の男余りの問題」を解決すべく活動しているファーストペンギン・マリッジ代表の中山です。
先日40代後半の初婚子供目的で婚活されている男性と面談をしました。
ロスジェネレーション世代の方です。
ちょうど就職氷河期を経て来られた世代です。
実は私はバブル世代。
だからロスジェネ世代のことは、企業に勤務していたときには、この話題をあえて避けてきました。
バブル世代は、ロスジェネ世代から居酒屋で酔うと「俺たちは損な世代だ」と絡まれるからです。
ではこの「ロスジェネ世代」とは、どのような特徴の世代でしょうか?
*参考図書として脳科学者の中野信子さん著の「人は、なぜさみしさに苦しむのか?」アスコム2023年
から抜粋して、この問題に向き合っていきたいと思います。
最初にロスジェネ世代の具体的な特徴を挙げていきます。
- 非正規雇用の拡大
- 非婚率の上昇
- 出生率の低下
- 年収の下降
ちょうどパワフルな団塊世代の親と華やかなバブル世代という上の世代には体育会系の発言に気を使い。
開き直った感のある新しい時代に順応したゆとり世代以降の若者には、パワハラ・セクハラと言われないように気後れするような感じがする世代です。
1.ロスジェネ世代のロスト=喪失したもの
ロスジェネ世代の親は、高度成長期の団塊の世代。
そしてロスジェネ世代は、団塊ジュニアとも言われています。
親の団塊世代が好んで使う言葉が「自己実現」。
対照的に団塊の子世代は、自己実現の機会をロストした世代とも言えます。
団塊の親の世代では、誰もが得るものという社会概念
「就職」→「昇進」→「結婚」→「子供の誕生」
この社会概念が満たされないのが、ロスジェネ世代の憂鬱なのです。
2.失われていくもの男性の更年期症状
特に大きな疾患がないが倦怠感、不眠、頭痛といった症状が男性にも身体に表れてきます。
40代は「心身の衰えを感じ始める時期」、50代は「心身が急速に衰える時期」と言われています。
そのため50代は老いや病気に真剣に考えることを求められる期間です。
40代後半から会社内のポジションが確定しており、この男の「嫉妬」ほど恐ろしいものはないと言われています。
そのための自らを敗者と思う男性は、自身のネガティブな感情を感じると更に寂しさを助長するという負のスパイラルに陥ってしまいます。
そして心の隙間ができてしまいます。
そのため、最後に一花を咲かせるために無謀な脱サラをしてみたり、ギャンブルや推しにお金を費やしたり、風俗やパパ活など若い異性に溺れてしまう男性が現れてきます。
3.子供目的の婚活は、得られなかったものを求める一つの行動
ロスジェネ世代の寂しさの一つの解消法が婚活。
1人ではこの先、寂しくて生きていけないので婚活やパパ活、結婚相談所への入会を行う人がいます。
問題になるのが、子供を産める可能性の高い20代から30代前半の婚活女性狙い。
ロスジェネ世代の深層心理には、本来得られる自己実現ができなかった悲しみがあります。
数年前に社会に出たバブル世代までは、誰もが得るものという社会概念が、自分達は社会や政治のせいで得られなかったことへの深い恨みがあるのです。
そして自己実現の最終的な到達点である自分の子供にこだわってしまうのです。
自己実現 「就職」→「昇進」→「結婚」→「子供の誕生」
4.結婚相談所への失望
加えて団塊ジュニアと被るロスジェネ世代は、状況を理解できない・理解しようとしない団塊世代の親からの孫のプレッシャを受ける形になります。
その結果、結婚相談所は、ロスジェネ世代からの過度の期待を受けてしまいます。
彼たちのイメージは下記でしょうか。
「結婚できない男性の最後の砦」
「お見合いおばさんのイメージ」
「昭和のおじいちゃんが年下の嫁をもらった記憶」
「昭和の専業主婦の家庭の思い出」
しかし現実は全く違うために、仲人の現状説明・提案を受け付けずに寂しさと不満が溜まるのです。
そのベースはロスジェネ世代の憂鬱です。
5.では解決策は?
ロスジェネ世代の不満は、ロスジェネ世代特有の憂鬱や寂しさが原因です。
そのため、結婚相談所の仲人がサポートすることは難しいです。
一つの解決する解は、心理カウンセラーのもとで婚活で苦しむ男性間の交流会です。
男性が好きな競争ではなく、悲しみの共有と励まし合う共感が必要なのです。
同年代の女性は女性特有の共感力、井戸端会議のような情報交換で寂しさをカバーしています。
男性も同様に自分をさらけだして寂しさを溜め込まないことが、まず一歩です。
それではGood Luck!